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ヒッコリー ディッコリー ドック


2017/08/22 01:03 作成 / 2017/08/22 10:03 更新

出典: UO公式
https://uo.com/wiki/ultima-online-wiki/fiction/the-shattered-obelisk/hickory-dickory-dock/

By EM Malachi

宿屋の暖炉の前に置かれた毛糸の箱の中で、小さなネズミが夢を見ていた。シェリーはゴーダチーズの一番おいしい部分を堪能しながら、遠い昔に観たことのある劇を見ていた。椅子は子ども用にあつらえられたもので、親切な劇団員の一人は彼女にクッションをあてがってくれさえしたのだ。隣の空席に誰かが座った時、シェリーは舞台で男が粘土でできた宝石を作り物の剣で叩き壊すのを眺めていた。彼女は隣に座った客に会釈すると、舞台上の独白に再び聞き入った。

しばらく耳をすませた後、隣に座った男が話し始めた。「これは私が直接見ることのなかった数少ない事件なのだが、異邦の旅人は彼がしてしまったことの重大さを認識しているのだろうか。彼は宝珠が砕けた後に何が起こるか知っていたと思うかね?」

シェリーは声の主の方を見た。彼は老いた人間のように見え、明るいブルーのローブを着ていた。彼は彼女に微笑んで見せたが、目には悲しみが宿っていた。彼は完璧な人間に見えたことだろう、もし、彼の背後の壁に映る影が、大きな振り子時計の形をしていなかったら。「お会いしたことがあったかしら?」

老人は頷いた。「私はあの夜、三人の人々と語り合った。徳にあふれた王、疑念を抱く貴族、そして世界を語る小さなネズミとね。他の二人とはそれぞれ再会が叶った。今宵は最後を飾るにふさわしい。私はホークウィンドだ。」

シェリーは畏怖の念をこめてタイムロードを見つめた。「じゃあ、これは夢ではないの?」

「あらゆる夢は私の歩く道筋に従う、しかしいくつかの夢はそうではない。私はあなたに話しておかねばならないことがある。しかし二人きりにはなれそうにない。」

シェリーは劇場の中を見回した。奇妙な観客たちにはいずれも見覚えがなかった。岩で出来た顔で静かに劇を見守っていた男はスケルトンたちを傍らに待機させていた。怒りで顔を紅潮させた男は大きなたいまつを掲げながら案内係を怒鳴りつけていた。クリスタルの間を抜けて来た風のような声で舞台の上の吟遊詩人と歌う女は笑ってはいたが、冷たい目が笑うことはなかった。もう一人の年長の女は白い肌に青い髪を持ち、シェリーをまるで飢えたサメのように見つめていた。そして背後の隅では、何かが影の中で息を潜めていた。

シェリーはホークウィンドに囁いた。「あの人たちは、誰なの?」

「力と元素だよ。ソーサリアを一番最初に目撃した偉大なる王だ。私はミナックスによる脅威を避けようとしたばかりに彼らの注意を引いてしまった。」

「それで、どうしようと言うのです?」

「今この時にあって私はあまりに無力だ。」ホークウィンドの体がかすかに光ったように見え、シェリーは彼の手と足が繋がれているのに気付いた。「これと引き換えに私はあなたと話すことができる。」

「私は、ただのネズミです。」

「あなたはあなたよりもずっと力があり、うまくやれる者たちが何もしなかった間、行動した。かつて私がそうしたように、あなたは同志を探し出し、彼らを励まさなくてはならない。」ホークウィンドは舞台に背を向けた。劇が終わり、劇団員たちが前に進み出た。そこには何百ものブリタニアの人々の、彼女が見知った顔も、知らない顔もあった。彼女が探し出さねばならない人々の顔であった。彼らが大きなお辞儀をすると、振り子時計が一回鳴ってシェリーは朝に目を覚ました。

上記の内容は、広田 剣氏 がFacebookに公開したものを引用しています。

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