飛鳥市場ロゴ
現在 71 人閲覧中

山の王


2017/09/06 01:03 作成 / 2017/09/06 10:03 更新

出典: UO公式
https://uo.com/wiki/ultima-online-wiki/fiction/the-shattered-obelisk/the-mountain-king/

By EM Malachi

死者が囁き、シャミノは聞いていた。ざわめきはシャミノが長年にわたって知る者たち – 家族、友人、彼が戦地へと送り込んだ戦士、そして愛するビュートリクスのものだった。何百年経とうとも蘇る後悔の念に苛まれながら、彼は森の中を彷徨う日々を送った。そして罪をあがない、彼自身の痛みを和らげる方法を見つけ出そうと、スカラブレイまで戻って来たのだ。彼は今、アイヴァーランディング島の魂の井戸の寝ずの番をしていた。

メイジであれば魂の井戸について線と数式によって証明したであろうが、レンジャーたちはもっと単純な定義を持っていた。とある場所ではそことこことが交わるのだ。生と死の間で。その場所は彷徨える魂が慰めと平安を得て眠りにつくための神聖な場所であると同時に、ネクロマンサーとデーモンらの標的となる場所でもあった。このような場所の一つである魂の井戸を守ることが、スカラブレイのレンジャーたちに課せられた責務だったのである。

ざわめきは突然静かになった。木々を渡る風はやんだ。井戸では生と死との境界線があいまいになり、その周辺から色がどんどん抜けて行くようだった。シャミノは眉をひそめ、中を覗き込むために近づいた。教えられた通りに注意深く井戸の膜に手を置くと、彼は自分の一部が境界を超えるのを感じた。

反対側の世界は簡素な石造りの地下墓地だった。奇妙なネクロマンシーのものと思しきルーン文字から光がもれ、空気はしんとして動かなかった。シャミノは前へ踏み出し、そして一時間ほど歩いただろうか。地下墓地は自然の洞窟へと変化した。彼の足もとで大地そのものが顔となり、語り掛けて来た。「お前は誰だ?行く手を遮る小さき者よ。」

「私はシャミノ・サールダシルです。あなたはどなたですか?」

「私はリソス。山の王だ。大地の心臓であり、この場所は私のものだ。」

シャミノは問うた。「あなたのものである根拠は?」

「力の権利によって。私は土に還るすべての者たちを受け入れ、彼らは私に永遠に仕えるのだ。そしてお前も。」

シャミノはスケルトンたちが地面から現れて彼を取り囲んでいることに気付いた。彼らの骨には邪悪なルーンと呪詛が刻み込まれていた。古代のネクロマンサーたちが光る手を伸ばしてシャミノを掴み取ろうと迫って来た。シャミノは彼らの破壊的な呪文を避けながら、素早く彼らの間をすり抜けた。そして身を翻すと影の世界へと入り込んだ元の場所へと逃れた。

膜を通り抜けたシャミノは彼自身が再びアイヴァーランディング島に佇んでいるのに気付いた。 何十年も前に親交を温めた年老いたレンジャーの亡霊が言葉を発した。「走れ!」その瞬間魂の井戸は爆発した。信じ難い数の亡霊たちが、生と死の狭間のリフトから溢れ出て島を覆いつくし、スカラブレイへ向かって海峡を渡り始めた。

死霊は霊性の街へと侵攻を開始したのである。

上記の内容は、広田 剣氏 がFacebookに公開したものを引用しています。

Facebookの内容が更新された場合、上記の内容も更新されますが、一定期間が経過すると当サイトでは閲覧できなくなります。その際は Facebook - 広田 剣氏 のページをご確認ください。

広田 剣氏が推奨しているリンク(または翻訳元):

※広田剣とは…
ウルティマオンラインの日本のイベントモデレーター(EM)の方々によって開設された、Facebookのアカウント名です。
広田剣という名前は架空のもので、運営会社であるBroadsword社をそのまま日本語でモジったものだと言われています。
米国uo.comのニュース記事を、日本EMの方々が和訳し、広田剣としてFacebook上に公開してくださっています。

Copyright(C) All SiteContents' rights Reserved by 飛鳥市場.