ザ・スリー - The Three - 2020/10/31更新

出典: UO公式
https://uo.com/2020/10/30/the-three/

By EM Malachi

リアンノン王国ヘレナ王妃の日記より。

何かが著しく間違っている。偉大にして強大な私の夫、プレコ―・ロスが、この世で最も信用ならないあの、ザ・スリーと手を組んでの戦いに乗じたのである。

アンブリアの魔法使いが法廷にやって来た時、私は彼がチャラタン本人ではないかと恐れた。もし、そうだとしたら？事実、彼は恐ろしいほどに強力なネクロマンサーである。私は、彼が自身の塔で、黒魔術を操るのを見たことがある。彼の失敗作の一つがまだダンジョンの中でうごめいており、決して訪れることのない死を懇願している。アンブリアが冷たい目で私を見る時、私は彼が何か恐ろしいことを企んでいるのがわかる。

そして、レテ将軍である。私は彼女が私たちのために戦ってくれることを望んだ。彼女は北の部族の最も偉大な戦士の一人である。野性的で、奔放な。フィールナの反乱の際、レテは一人で十数人の甲冑に身を固めた騎士を倒したと言われている。リアンノンにおける彼女の将軍任命は和解の申し出ではあったものの、彼女の忠誠心が私たちの国や、王に向けられることはなかった。レテは夫に最も忠実な騎士たちを、地の果てへと追いやったのだ。彼らが仕える王から最も遠い場所へ。

最後に、私の兄を殺めた暗殺者モーファイスである。証拠はないが、それは事実として私の心に刻まれている。夫が宣戦布告した時に、私の兄であるログリス公は侵略の発生元を突き止めるため、メイジとスカウトらを前線に送り込むことを提案したが、ザ・スリーに反発されてしまった。その代償として、私の愛する兄はその任務を一人で果たすことを選んだ。

ログリス公は任務を終えて居城に帰り着いたその晩、急逝した。彼らは過酷な旅が彼の命を奪ったのだろうと言った。けれど、公の食べ残しをつまむのを好んでいたメイドもその晩死んだ。兄の死後、書斎を改めるとそこには小さなブラックロックの欠片が落ちており、恐ろしい扉について警告した王へ宛てた書きかけの手紙があった。氷の大地であるフィールナで、一体何が起こっているというのだ？

私は突然疲労感に襲われ、眠りたい衝動にかられた。

*****

デシートダンジョンにて。

ダガー島の最深部にある墓場で、三人の幽霊は不死の水入れから食事を摂っていた。ブラックゲートを経由した脱出は、彼らの生身の肉体を滅ぼし、ほとんどの体力を奪っていた。

腐敗したマナで満たされると、彼らは体を作る作業に取り掛かった。レテは戦士の死体から錆びた鉄が癒着した骨を拾い集め、組み立てた。モーファイスは腐肉と朽ちた残骸を選び、見つけられる限りの最も毒性の高いカビを用いて臓器を作った。アンブリアはダンジョンの闇と影を彼の器として成形し、デシートダンジョンそのものを聖句箱にしてしまった。

作業を終えると、レテは発掘した邪悪な斧を試した。「さあ、我々の王国を再建するのだ。」

アンブリアは答えて言った。「そうとも。真夜中はいつでもやって来るのだから。」