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宿命


2016/06/01 00:33 作成 / 2016/06/01 09:33 更新

出典: UO公式
http://uo.com/wiki/ultima-online-wiki/fiction/destiny-and-decision/

By EM Malachi

数か月前……

女王の部屋が静まり返ることはなかった。働きアリたちがこのコロニーを持続させる源となるロイヤルゼリーを生み出すため、植物や肉をかじったり、歯をかちゃかちゃ言わせたりする音が洞窟内にこだましていた。

ドローンは生まれてこの方ロイヤルゼリーの複雑な味わいを忘れたことはなかった。ロイヤルゼリーは幼虫をより強く育てるために与えられるが、与える量はミュルミデックスの階級によって定められていた。生まれてから1週間も経たないうちに、ドローンと働きアリたちは少ない量の食事に甘んじた。ウォリアーたちはひと月もすればロイヤルゼリーの投与によって巨大化し、彼らの母であり、唯一無二の存在である女王もまた彼女の生命のすべてをその栄養素によってまかなっていた。

女王は部屋の中央に座し、彼女のもっとも新しい卵のうのうちどれを採用し、または取り除くべきかを吟味していた。薄い膜を通してドローンは彼らの一族の幼虫の姿を見て取ることができた。女王がそれぞれの卵の運命を決めると、働きアリたちはそれらをふ化させ、育てるための幾筋にも分かれたトンネルの中へと慎重に運んで行った。仕事を終えると女王は視線を移して言った。

「ドローンの子よ、お前が見て来たことを報告しなさい。」

ドローンはシルバーゲートと武装したヒューマンたちの詳細をさえずるような声で報告した。報告を終えると彼らは触角を触れ合わせてその出来事の味覚の記憶を共有した。例え女王が疑惑を持っていたとしても、魔法の織り成す酸味がドローンの話を裏付けたことだろう。

女王がはっきりそれとわかる命令をいくつか下すと、働きアリたちは散り散りになっていくつもの異なるトンネルの中へ吸い込まれて行った。働きアリの一匹が大きな膜に包まれたロイヤルゼリーをドローンの前に置き、女王はドローンにそれを飲むよう命じた。ドローンがこのめずらしい贈り物を消費する間、何匹かの働きアリが大きなクリスタルを部屋へ運んで来た。クリスタルはそのパワーによって小刻みに音をたてており、部屋を例えようもない匂いで満たした。その苦味を形成する魔法の向こう側には、排除された千にも及ぼうと言うミュルミデックスとおぼしき昆虫と突然変異の存在があった。ドローンはクリスタルから後ずさった。

女王はドローンをなだめて言った。

「恐れることはありません。ドローンの子よ、お前は栄誉を与えられるのです。お前は一族を率いて新たな敵に立ち向かうのです。」

小さなドローンは部屋を守る大きなミュルミデックスウォリアーのことを思い、困惑の表情を女王に向けた。彼らは戦いのために育てられてはいないのだ。

「このクリスタルはかの圧制者たちのもの。これが私たちを変貌させ、支配していたのです。私たちは彼らを追い払った際にこれを彼らから奪いました。お前はその甲羅を脱ぎ捨てるのです。ドローンのまま軍を率いることはできません。お前は戦士となるのです。」


現在……

ジョフリーは土木係が居留地の丘の杭を修繕するのを見ていた。ミュルミデックスによる直近の襲撃は彼のキャンプの守りを突破する寸前であった。攻撃の回数を追うごとにその軍勢は数と戦闘能力において進歩を遂げており、もはや状況は絶望的であった。

ミュルミデックスは現在Barrab族がChizzztl、あるいは“イオドーンの憤怒”と呼ぶ大きな虫によって率いられていた。ミュルミデックスはすべてのヒューマンに対して攻撃的であるのに対し、ChizzztlだけはBarrab族をスパイ、あるいは斥候としてその価値を認めているようだった。このことが明らかになる前にあまりに多くの同盟部族の同胞たちが待ち伏せに遭って犠牲になった。

ここ数週間の間、ジョフリーにとっての良い報せはミュルミデックスの隊列の乱れだった。Urali族を包囲していた彼らの半分の軍勢が脇道にそれ、一様に密林のジャングルの同じ場所を目指したのだ。状況を調査するために斥候が派遣されたが、焼け焦げた昆虫の甲羅がある以外は何も見つからなかった。ジョフリーはそれが青い炎に包まれた謎の男の目撃情報と何か関係があるのだろうかといぶかった。

ジョフリーは彼のテントに戻るとイオドーンの地図を見た。あまりに多くのピンがミュルミデックスの巣から放射状に伸びており、彼のキャンプを、同盟部族たちの居住地を攻撃していた。ミュルミデックスを阻止することは不可能だった。そしてこれが持久戦になればヒューマンは負けるだろう。ジョフリーは羽ペンを取り出し、ブリテインへ短い書状をしたためた。

「どうか総力を結集してください。巣穴を直接攻撃します。」

上記の内容は、広田 剣氏 がFacebookに公開したものを引用しています。

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