飛鳥市場ロゴ
現在 66 人閲覧中

ウルティマ ストア新入荷: Windrunnerとフィクション


2017/03/02 22:54 作成 / 2017/03/03 07:54 更新

出典: UO公式
https://uo.com/2017/03/01/new-ultima-store-item-windrunner/

ウルティマ ストアの新入荷商品をご案内します。Windrunnerです!

Windrunnerは実体化するスタチューの騎乗生物です。Windrunnerにまたがり、果敢にも戦いに身を投じるあなたの姿に敵の心臓は恐れでいっぱいになることでしょう。この生物についてより詳しくお知りになりたい方は、フィクションをチェックしてください!

∞----------------------------------------∞

ウィンドラナー
By EM Bennu

「彼らについての言い伝えを聞いたろう。どれ一つ取っても嘘偽りない本当の話だ。」シーアと呼ばれた年老いた隠者は、焚火ごしに二人の男の子を凝視した。

「海賊と女の人の話?」年の頃は9歳に満たないだろうヘイレンはすっかりとりこになったようだった。

「そうだとも。一語一句違わずだ。」シーアは頷いた。

「じゃあ小さな女の子とコープサーの話は?」ヘイレンの双子の弟のドリューは疑い深く腕を組んだまま言った。

「もちろんそれもだ。黒い狼は何世代にもわたってこの島を守って来た。」

「彼はどこから来たの?」

「諸説ある。彼は狼ではないと言う者もある。異世界から来た最後の狼人間だと言う者も。あるいは言葉を失った呪われた人間で彼には仕草しか残されていないのだとも。」

「でも彼はいい狼なんでしょう?モンディンとかミナックスみたいに悪いやつじゃないんでしょう?」ヘイレンは唇をなめながら暗い森を見渡した。

「そうだよ。黒い狼は守護者であり、決して群れることのない仲間なのさ。」

「それって寂しいじゃない。森の中でずっと一人なんて。友だちも、家族もいないなんてさ。」ドリューが口を開いた。

「じゃあ君は言い伝えを信じるんだね。どうなんだい、ドリュー?」シーアは微笑んだ。

「わかんないよ。でもここで一人で寝たいと思わないな。絶対に、これからも。」夜風が吹いてドリューは身震いした。

「そろそろ街へ戻った方がいい。ご両親が心配するだろう。」シーアは立ちあがり、焚火ごしに煤を蹴った。「行ってしまえ!」

二人の男の子はサーペンツホールドの方角へごつごつした浜辺を疾走した。ヘイレンが先になって滑りやすい岩を伝って行った。

「あの老人はおかしいよ。ウィンドラナーなんているわけない。」ドリューは虚勢を張りながら兄をたしなめた。

「さっきはそんなこと言ってなかったじゃないか!」兄が答えた。

「相手の顔を立てただけさ。あのシーアは物語には事欠かない、だけどどれも本当じゃない。僕らがりんごとか君が父さんからくすねたエールを持ってってやったから、物語を語って聞かせたんだろう。」

「知るか!」ヘイレンは一蹴した。

サーペンツホールドを取り巻く手つかずのジャングルには、いくつかの秘密があった。島のほとんどは街が占めていて、残された空間はわずかだった。ごつごつした浜辺が肥沃な土地を生み出すことはなかった。だから隠者は自生する食べ物を取ることも、何かをくすねようにもできなかった。ほんの小さなお遊びだ。彼は完全に他者による施しに頼っており、彼を空腹から救ったのは彼の語る物語であり、その点においてドリューは正しかった。

「止まれ!」ドリューは叫んだが、遅かった。

彼の兄は二匹の豹を目の前にしてたじろいだ。二匹のなめらかな灰色の猫は、尻尾をはじくようにして二人の男の子の周りを回った。空腹なのだ。

「ゆっくり後退するんだ。」ドリューがささやいた。

二人がゆっくりと一歩後退するたびに、猫は二歩進んだ。二人は助けを求めて叫んだが、街へはまだ遠く、シーアの居た場所からもだいぶ離れてしまった。

ヘイレンはつるに足を取られ、背中から地面に倒れてしまった。ドリューは一目散に街の方角へ駆け出した。

二匹の猫も散り散りになり、一匹は追い、もう一匹は身を低くし、まさに飛びかからんとしていた。ヘイレンがゆっくりと身を起そうとしたその時、豹は彼に向って跳ね上がったが、答えることができたのは顎の間に猫を捕え、こと切れたそれを木の根元に放り投げた大きな黒い狼だった。

「ウィンドラナーなの?」ヘイレンはささやいた。

大きな狼は鼻を鳴らし、もう一匹の豹を追って行った。ヘイレンの目にそれは走っているというよりも浮かんでいるように見え、またたく間に手際良く豹に追いつくと、飛び上がってドリューとの間に立ちふさがった。

ウィンドラナーが低く唸ると豹はすごすごと引きさがり、頭を低くして服従した。大きな黒い狼は振り返り、ドリューがその背に乗るまで男の子の下に鼻を入れて嗅ぎまわった。一人と一匹は戻り、ヘイレンはふたたび弟と合流した。伝説の大きな黒い狼、ウィンドラナーの背に二人で乗って。

彼らはそれを知る由もなかったが、驚きと恐れに満ちた幾多のウィンドラナーへのライドのほんの一回を、彼らは体験したに過ぎなかった。孤独なウィンドラナーは彼の仲間をずっと探し続けているのだから。

二人の男の子は誰も彼らの話を信じないであろうことを思いながら、夜遅くにベッドに戻った。けれど森の中で年老いた隠者は微笑み、街の方角へ向かって暗闇を凝視した。

「よくやった、古き友よ。でかしたぞ、ウィンドラナー……。」

上記の内容は、広田 剣氏 がFacebookに公開したものを引用しています。

Facebookの内容が更新された場合、上記の内容も更新されますが、一定期間が経過すると当サイトでは閲覧できなくなります。その際は Facebook - 広田 剣氏 のページをご確認ください。

広田 剣氏が推奨しているリンク(または翻訳元):

※広田剣とは…
ウルティマオンラインの日本のイベントモデレーター(EM)の方々によって開設された、Facebookのアカウント名です。
広田剣という名前は架空のもので、運営会社であるBroadsword社をそのまま日本語でモジったものだと言われています。
米国uo.comのニュース記事を、日本EMの方々が和訳し、広田剣としてFacebook上に公開してくださっています。

Copyright(C) All SiteContents' rights Reserved by 飛鳥市場.