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ウィスプの伝言


2017/08/24 00:47 作成 / 2017/08/24 09:47 更新

出典: UO公式
https://uo.com/wiki/ultima-online-wiki/fiction/the-shattered-obelisk/talking-through-wisps/

By EM Malachi

ヘイゲルは神経質そうに辺りを見回した。突然、窓が外へ向けて爆発し、彼の足もとに煙を上げるルーンが落ちて来た。ヘイゲルは頭をふると、ドアをノックした。ドアの向こう側で忌々しげな独り言が続いている間に彼は家にすべり込んだ。部屋には本やルーンが散らばっており、雑多なアーティファクトが壁に向かって積み上げられていた。テーブルは汚れたままの皿や極めて毒性の高い秘薬で埋め尽くされていた。緑色のローブを着たくたびれたメイジが、ペンタグラムの中央に立ち尽くしていた。

ギルフォーンは一向に客人に気付いた様子もなく、ヘイゲルは彼に手を振って見せなくてはならなかった。ギルフォーンは微笑み、手を振り返すと空のルーンに向かって再び詠唱を開始した。直後に窓が割れ、ギルフォーンはようやくしゃべる気になったようだった。「ばかな。私は何度も計算した。数式は完璧だったはずだ。でなきゃエセリアル空間を、ブリタニアや他の大陸に匹敵する巨大な何かが覆い尽くしていることになる。」

ヘイゲルは咳込んだ。「お話しさせていただいても?」

ギルフォーンはきまり悪そうにしかめ面をして見せた。「ああ、すまないね。すぐに実験に没頭してしまうたちでね。何かご用かね?」

ヘイゲルは何度も繰り返した口上を述べ始めた。「私はムーングロウのエリートのメイジたちに声を掛けているのです。なぜなら私たちは危機に直面しているに違いないのです。ウィスプと話をした際に―」

「ウィスプだって? どこに?」ギルフォーンは叫んで椅子の後ろに隠れた。

「今はいませんよ。私はゾーリナイトからの使者と話をしたのです。」

ギルフォーンは後ずさりながら用心深く立ち上がった。「続けて。」

「私たちは何か月か前に情報交換したのです。ウィスプはソーサリアを超えた空間にいるメイジと“次元間を超える動き”についてメッセージをやり取りする気はないかと私に聞きました。」

「エセリアル・ペンパルだ! そうだろう? そうだと言ってくれ!」ギルフォーンは興奮のあまり倒れるのではないかとすら思えた。

ヘイゲルはこの時初めてギルフォーンがすべての注意を自分に向けてくれたことに気付いた。「エセリアル・ボイドからブリタニアに迫り来る脅威に備え、必要な情報を得ておくことは市民の義務に思えるのです。」

ギルフォーンは答えて言った。「何より君はとても興味を引かれたんだろう?」

「それもその通りです。ウィスプの助けを借りて、私はこのメイジと世界の狭間にある空間の本質、エセリアル・ボイドに存在する残骸、ソーサリアに影響を及ぼしている重大な出来事について手紙をやり取りしました。」

ギルフォーンは紙をつかむとテーブルから壊れた羽ペンを取り出した。「さあ、全部話してくれ!」

「今はまだ詳細についてはお話ししたくないのです。ただ、知り得たことについてはとても心配しています。それが、私が重鎮のメイジの皆さんを明日、早朝にライキュームにお招きする理由です。全員来ていただかなくてはなりません。どうぞ、私がお話しすることに耳を傾けてくださると約束してください。」

ギルフォーンは頷いた。「もちろん出席させていただくよ。目覚まし時計もセットしておくとも。」そう言うと彼は細工品の塊と靴下とを指し示した。「うーむ。これは計算式を全部やり直さなくてはなるまい……」

ヘイゲルはギルフォーンに別れを告げるとライキュームへの帰路に着いた。手にしたリストの名前を目で追う。「デクスター、ドリウス、ギルフォーン。あと数人。順調だ。」何者かに後をつけられていることに気付く余裕は彼にはなかった。

上記の内容は、広田 剣氏 がFacebookに公開したものを引用しています。

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