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秘められし谷


2017/09/28 21:52 更新

出典: UO公式
https://uo.com/wiki/ultima-online-wiki/fiction/the-shattered-obelisk/the-lost-vale/

By EM Malachi

パレードが開始するのを待つ間、年老いた男とネズミがクッキーの皿を分け合っていた。ミスランは慎重にお菓子をかじりながら、周囲の喧騒に思いを馳せた。日差しが彼の顔を暖め、ここ数年味わったことのないような幸せを感じた。彼は笑い出した。

ひげにクッキーのくずをいっぱいつけた小さなネズミがびっくりしたように彼を見上げた。「ねえ、大丈夫?」

ミスランはネズミに微笑んで見せた。「大丈夫だ。母が大昔に話してくれた物語を思い出しただけだよ。」

シェリーはチョコチップに噛り付いた。「話してくれるかしら?」

ミスランは椅子に深く座った。「まだ私が少年のころ、魔法に興味を持ち始めて間もないころ、母に尋ねたことがあるんだ。最強の呪文は何かってね。大火事を起こす魔法か、嵐を呼ぶ魔法か、はたまたすべてを金に変えてしまう魔法なのかってね? 母は私にこんな話をしてくれた。

昔むかし、高い雲の上の街で、悲しみの神と、恐れの女神が口論し、三人目の神は面白がってそれを眺めていた。言い争う二人の神は互いに自分の力の方が上だと言って譲らず、軍を率いてそれを証明しようという話になった。三人目の女神、フェリシタールは、自分もゲームに加わっていいかと聞いた。脅威にはあたらないと思った後の二人は合意した。それぞれが軍を編成し、戦いは一年と一日の内に開始するはずだった。

トラックスリザードの頭部を持つ泣き虫のドロラスは、改造した恐ろしげな獣を一年もの間、鞭と罵倒によって訓練した。絶叫の女神ティマイラは、残忍なメイジたちを連れて来て彼らにナイトメアを召還する術を教え込んだ。フェリシタールは笑いながら、それぞれの軍の中間地点に簡素な村を見つけ、豊作を与えた。祭りの季節には彼女は村の人々に交じって踊り、彼らの歌を歌った。

最終日が来たとき、すべての神々が戦いを見物しようとやって来た。ドロラスとティマイラは、彼らの軍を村に集合させるために向かわせた。二つの軍が進軍して来るとフェリシタールは村の人々に話をし、人々は散り散りになって逃げだした。

ドロラスとティマイラはフェリシタールの手の者たちが逃げ出すのを笑い、気にも留めず、互いに軍を挟んで睨み合った。それは血と聞くに堪えない悲鳴に満ちた恐ろしい戦いだった。双方が相手の軍をほぼ殲滅した頃、フェリシタールの村の人々が戻り、彼らの家の残骸や、それぞれの軍の壊れた残留物を投棄し始めた。そして村の再建に取り掛かったのである。

二人の神はこの事態に戸惑い、笑う女神に人々に一体何を言ったのか問うた。フェリシタールは友人や家族に再び会えるのだから、決して希望を失わないよう告げたのだと説明した。」

ミスランが話し終えると、シェリーは前足を彼の手にもたせかけて言った。「私はあなたのお母さんを好きだったと思うわ! 話してくれてありがとう。」

ミスランは頷いた。「どういたしまして。母も君のことを好きになったと思うよ。彼女は正しい。希望こそ最強だ。私は君とすべてのブリタニアの人々に、それを取り戻してくれたことに感謝しなくてはならない。」

パレードが始まると、シェリーはミスランに聞いた。「これから、どうするつもりなの?」

ミスランは答える前にしばらく考え込んだ。「私たちの住む国が滅ぼされた時、多くの人々が散り散りになり、行方がわからなくなった。そのうちの何人かはタイタンから逃れて安全な場所を見つけたと聞いた。彼らがまだそこにいるのなら、私は彼らを見つけて故郷に連れ帰りたい。そして、私たちもまた国を再建できればと思うのだ。」

*****

エセリアル・ボイド、強大な力が集まるその場所では、黒い影に覆われた何者かが手持ちのポーンの敗北を察知し、その視線をブリタニアに向けたのだった。

上記の内容は、広田 剣氏 がFacebookに公開したものを引用しています。

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