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冬のサター - The Winter Satyr


2018/11/17 16:49 更新

出典: UO公式
https://mailchi.mp/broadsword/ultima-online-newsletter-31?e=9e1273cca7

By EM Malachi

小屋の壁に掛けられていたのは、怒り狂った獣の顔でした。そのマスクはとぐろを巻いた雄牛の角を持ち、野生の狼の歯をのぞかせていました。その毛皮は擦り切れてはいたものの、雪のように白いのでした。小さな子どもはそれを見るなり、ドルイドの背中に隠れました。
イアナはカレリアの頭にぽんぽんと優しく触れると言いました。「怖がることはないわ。ただのお面よ。」そして少女がよく見ることができるよう、壁からマスクを取り外しました。
少女の恐怖はたちまち魅了に取って代わられました。カレリアは毛皮を撫でて歯をつっつきます。「これは誰のお面なの?」
「人々は彼を冬のサター、あるいはクランプスと呼ぶわ。だけどドルイドも彼が自分のことを何と名乗っていたのかを知らないの。彼はハンターやドルイドが立ち入ったことのない深い森からやって来たと言われているわ。」
「あなたはクランプスを見たことがあるの?」
「そうね、私は今のあなたよりもう少し大きかったかしら。ブリテインから木こりたちがやって来たの。彼らは長い間茂るに任せた深い森の中へ入って行ったわ。より珍しく、貴重な木材を求めてね。でも、生きて帰って来れたのはたった一人だった。そして彼の話はそれはひどいものだったわ。
木こりたちは私たちの制止を聞かず、彼らが食べられる以上の動物たちを虐殺し、幼い木をただ腐らせるためだけに切り倒したのよ。古代のバーチの茂みでさえ、行く手を阻むと言っては焼き払った。こうして彼らは森と森の守護者を怒らせてしまった。
ある嵐の夜に悲鳴が響き渡ったわ。大きく立ちはだかる二本脚の角の生えた化け物が、彼らのキャンプで暴れまわったの。無謀にも立ち向かった者はばらばらに切り刻まれてしまった。かろうじて生き残った者たちは雪に埋もれながら危機が去るのを待った。朝になって、たった一人になってしまったことを悟った彼は、ユーへ逃げ帰ったと言うわけなの。
ユーの人々もたいまつと弓とを持ってその日は一晩中警戒に当たったわ。暗闇で見たクランプスはもじゃもじゃの冬毛に血をこびりつかせていた。威嚇の矢を放って何とか村は被害を受けずに済んだけれど、その冬の間中出歩こうとするハンターは一人もいなかった。」
カレリアはちょっと考えてから聞きました。「クランプスって、まだそこにいるの?」
「わからないわ。もう何年も前の話なの。古い樹木はたくさんの危険をはらんでいて、人が自然に分け入ろうとするときには何らかの軋轢があるものよ。でも、心配はいらないわ。ユーは安全なの。さあ、もっと楽しい話をしましょう。あなたに感謝祭の贈り物があるのよ。」
イアナが小さな女の子に渡した色鮮やかな包装紙に包まれた箱は、中身を取り出すために素早く開かれました。シルバーリーフに彫刻を施して作られたピクシーのお面に女の子は手を叩いて喜びました。イアナがお面を着けるのを手伝ってやると、カレリアは小屋の中でくるくると踊りながら歌い出しました。
“木々に乾杯、実のなる木に
プラムさんだったり、梨さんだったり
いっぱいさんにもちょびっとさんにも
いつもみたいに乾杯しよう”
イアナは微笑んで言いました。「完璧な乾杯のプリンセスね! じゃあ、果樹園に行きましょうか?」
カレリアがクロークを身に着けると、イアナは弓と矢筒のすぐ横にサターのマスクを戻しました。「クランプス、今年はあなたがユーに現れないことを祈るわ。」

上記の内容は、広田 剣氏 がFacebookに公開したものを引用しています。

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ウルティマオンラインの日本のイベントモデレーター(EM)の方々によって開設された、Facebookのアカウント名です。
広田剣という名前は架空のもので、運営会社であるBroadsword社をそのまま日本語でモジったものだと言われています。
米国uo.comのニュース記事を、日本EMの方々が和訳し、広田剣としてFacebook上に公開してくださっています。

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