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ザ・ギルド - The Guild


2019/03/03 01:35 更新

出典: UO公式
https://uo.com/2019/03/02/the-guild/

By EM Malachi

「ブドーの若旦那は死んだと思いますかい?」

ダルグリン卿は禿げ上がった頭に着古したズボンだけを身に着けた質問の主をじろりと見た。紳士然とした海賊は、普段そのような下劣な民とのおしゃべりに時間を費やしたりはしないのだが、その時はそういう気分だったのだろう、汚職によって凋落した彼の一族の紋章が施された絹の小銭入れに手を伸ばすと、ダルグリンはゴールドを2、3枚引っ張り出した。バッカニアーズデンの酒場 “The Pirate's Plunder” にたむろする他の客にもう一杯ずつ振る舞い、彼の答えをじっと待っている様子の、このモルという男にもエールのマグを渡してやった。「それがどうしたと言うのかね? ブドーが生きていたとしても彼は用済みだ。ギルドは選挙のために収集をかけた。新しいリーダーを選出するためにね。」

モルはマグを掲げて言った。「それでは佳き日が来ることを願って! 旦那も立候補されるので?」

ダルグリンはウィスキーをすすって答えた。「ああ、そのつもりだよ。」

「俺は旦那に借りがあるんでさ。旦那にはHMSダントレス号から俺たちの船を助けてもらった恩義がある。旦那の大砲がやつらのマストをへし折らなかったら、俺は今ごろここにいねえんでさ。」

ダルグリンは古くからの因縁によってダントレス号を壊滅した時、モルがそこにいたことを覚えてはいなかったが、にっこりと微笑むと言った。「感謝するよ。しかし、君はその時のご友人の支援をするんじゃなかったのかい?」

モルは首を横にふった。「ブラックトゥースは関わりたくないと言っている。血で血を洗う争いが間違った縁を引き寄せるんだと言っていた。」

ダルグリンは頷き、しばらく考えてから言った。「他に誰が立候補するのか知っているのかね? 誰が一番支持を集めているのかも?」

「密売人やらシーフの小者たちさ。シャーロックとかデームとかその辺だな。誰かがエドリック・グレーブスの息子の票集めをやっているようだったが、俺はあいつらの火薬係になるつもりはねえ。強いて言えば、今はグレノが有力視されてるな。」

「風呂屋の主人にギルドのリーダーが務まるものかね?」

「俺たちはみんなあの人が好きなんでさ。ただ、あの人は本気じゃない。自分がつるむ価値のある相手を物色してるだけなんでさ。察しのいい旦那ならおわかりでしょうが。」モルは親指で彼の太くて短い指を、2、3回こするようなしぐさをした。

「なるほど、よく教えてくれた。早速風呂に入りに行って、石鹸の泡の貴公子と話をせねばなるまい。」

「旦那。シーフやら、密売人やら、船底のネズミどもがやって来ます。十分な金があれば票を集めるチャンスですぜ。」

「紳士は友人を金では買わないものだよ。だが、君が言っていることは一理ある。」ダルグリンはカウンターの下でモルに小銭入れを握らせた。「今回の選挙で同じ考えを持つ者たちを探し出すというのはどうかな?」

モルは汚れた手で絹の小銭入れを掴むと小さく会釈した。禿げた男は逃げるようにその場を立ち去る前に、マグから最後の一滴を飲み干した。ダルグリンは静かに彼のウィスキーを空にした。

*****

ダルグリンは彼の持ち物であり、船長を務めるゴールデン・クラーケン号に戻った。グレノに賄賂を渡すとなれば酒を飲むよりはるかに金がかかるのであり、そのためにダルグリンは船長室の金庫からゴールドを持ち出す必要があった。桟橋を歩いて行くにつれ、彼は肩にオウムを乗せた男以外に船のデッキにほぼ人影がないことに気付いた。男はオウムに何かを握らせ、口笛を吹いた。オウムはダルグリンに向かって飛びたち、持って来た何かを落とした。黒っぽいダブロン金貨がダルグリンの足元に転がった。

剣を抜き、ダルグリンはひるむことなくタラップを駆け上がった。彼は血のように真っ赤なスカルキャップをかぶった、かつて彼の剣が片目を奪ったのであろう男がそこにいるのを見た。「フックか?生きていたとはな!」

「お前はいつも敵を殺るのに紳士に過ぎる嫌いがあるようだ。俺が終わらせ方を教えてやろう。」

「修羅場は初めてじゃないんでね。ジェロームの一流の使い手から決闘の手ほどきを受けた。」ダルグリンはフックを挑発し、彼のカットラスがフックの鼻先をかすめた。

フックは一撃を回避してにやりと笑うと言った。「お前には真っ向勝負じゃ勝てたためしがなかったが、幸いなことに俺は悪党でチートはお手のものなんでね。」

ダルグリンは暗闇に潜んでいたメイジが姿を現すより先に、冷たいパラライズの魔法を感じた。彼の意思に反して彼の剣の動きは止まった。なす術もなく、彼はフックが彼に向かって一歩踏み出すのを見た。

「本気でバッカニアーズデンを支配できると思ったのか? 気取った没落貴族の成れの果てめが。 俺はお前みたいなやつが大嫌いでね。」フックは長いクリスを抜くとダルグリンの胸に突き刺し、えぐった。ダルグリンはデッキにどさっと倒れた。

メイジのランキンがハッチを船倉に向かってノックすると、下からオークの大群が躍り出て来た。彼らは皆血に染まっていた。

フックは死体を蹴飛ばして、ダルグリンが完全にこと切れていることを確認した。フックはオークに命令した。「船長室から金庫を持って来い。それが終わったら死体を海に放り投げろ。手始めにこいつからだ。」

一組のオークが大きな金庫を抱え、タラップを降りるフックとランキンの後ろに従った。メイジがたずねた。「今度は何だい?」

フックは笑って言った。「風呂屋へ行こう。グレノは二度と立候補するとは言わないだろうさ。」

上記の内容は、広田 剣氏 がFacebookに公開したものを引用しています。

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※広田剣とは…
ウルティマオンラインの日本のイベントモデレーター(EM)の方々によって開設された、Facebookのアカウント名です。
広田剣という名前は架空のもので、運営会社であるBroadsword社をそのまま日本語でモジったものだと言われています。
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