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アンダーカバー - Iolo Undercover


2019/07/18 21:50 更新

出典: UO公式
https://uo.com/2019/07/18/iolo-undercover/

By EM Malachi

「吟遊詩人のイオロではありませんか?」

「少なくとも今はそうじゃない。シチューボウルを抱えた、ただの腹を空かせたおっさんだ。ここに掛けても構わないかね?」吟遊詩人はそう言って座った。「調子はどうだね?」

フェリドウィンは向かいの席に座った吟遊詩人を観察した。白いぼさぼさの髪を古びたキャップで覆い、長いあごひげの下には暖かなほほ笑みをたたえていた。「元気にやっています。なぜ、あなたがフェローシップに?」

とりあえずシチューをひと口すすったイオロは、良い意味で期待を裏切られたような顔をした。彼は立て続けにシチューをすすった。「ここで良いことが行われていると聞いたんでね。自分も何かの役に立てると思ったんだ。」

「どう思われました?」

「腹が減ったよ。朝から荷物の上げ下ろしをやらされたが、疑問だらけだ。そもそもこれが本当に人々を救う最適な方法なのかい?」

「多くの者が仕事の内容について疑問を口にしますし、私の親友ですらそうです。しかし、信じることが必要です。」

イオロは少し考えると言った。「こんな話を思い出したよ。」

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その昔、馬の繁殖と訓練を生業にしている農家があった。ある日、主人が厩舎に行くと声がした。「ランタンを吊っている釘が緩んでいる。風が吹けばランタンが落ちるだろう。」

主人は辺りに自分と馬以外は誰もいないことを確かめたが、ランタンを点検することにした。腐った木片に刺さった釘を引っ張ると、それは難なく抜けた。「ありがとう! 何もかもが燃えてなくなってしまうところだったよ。」

「どういたしまして!」 奇妙な声が答えた。

数日後、主人は厩舎のかやぶき屋根を修理しようと準備していた。奇妙な声が聞こえた時、主人はまさに屋根にはしごを立て掛けたところだった。「はしごの片側の地面がぬかるんでいる。上ると同時にはしごが沈んであなたは落ちるだろう。」
またしてもそこには囲いの中に数頭の馬がいるだけであったが、主人ははしごを点検した。はしごの片側が本当に地面にめり込んでいた。「また助けてくれてありがとう! 名前を聞いても構わないかい?」

「私には名前がいくつかあるけれど、友だちはみんな僕をスミスと呼ぶよ。」

数週間後、主人は村に来ていた行商人から新品の鞍を買ったが、声は主人に警告した。「その鞍を買ってはいけない。索具の具合が良くないようだ。」

主人はベルトを点検したが、特に問題はないように見えた。商人もまた、これまで彼の売る鞍に問題が起こったことはないと請け合った。これはとても良い取引だったので、主人は声を無視した。「鞍について多少の知識はあるつもりだ。」

主人は馬に新しい鞍を着けて跨り、家へと向かった。自分の買い物に満足しており、はやる気持ちは馬をきびきびとギャロップさせた。馬と主人が家へと続く角を回ると、なぜか垣根の戸が閉まっており、主人はそれを跳び越えてみることにした。しかし、馬は違ったようでそうする代わりに脇へと避けた。その瞬間にベルトが緩み、主人は柔らかな泥だまりの中へと転げ落ちた。

主人が悪臭のする泥を顔からぬぐっていると、馬が顔を近づけて来て言った。「私も鞍について多少のことは知っている。古い鞍に付け替える間、角砂糖を一つ、くれないかい?」

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イオロが語り終えるとフェリドウィンは笑った。「僕の子どもたちはきっとその物語を気に入っただろうな。」回想するわずかな間、フェリドウィンの顔が曇った。「テルマーへの食糧支援の件を片付けて来なければ。」

イオロは行きかけたフェリドウィンの肩を軽くたたいて言った。「君が何をしているのかわかっているつもりだ。困難を伴うだろうが、それについて話したくなったら知らせてくれ。」

フェリドウィンは悲しげに頷いた。「ここに居てくださる限り、また食事をご一緒する機会もあるでしょう。イオロ、あなたにお会いできてよかった。」そう言って彼は去った。

イオロは空になったシチューボウルの底をパンの耳できれいに拭った。「カルトにしてはまともなシチューを作るものだね。」

上記の内容は、広田 剣氏 がFacebookに公開したものを引用しています。

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※広田剣とは…
ウルティマオンラインの日本のイベントモデレーター(EM)の方々によって開設された、Facebookのアカウント名です。
広田剣という名前は架空のもので、運営会社であるBroadsword社をそのまま日本語でモジったものだと言われています。
米国uo.comのニュース記事を、日本EMの方々が和訳し、広田剣としてFacebook上に公開してくださっています。

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