甲冑に身を包んだロイヤルガード隊長は、落ち着きなく部屋の中を歩き回っていた。西日で橙色に染まった詰め所の中に、王室からの使者はまだ現れない。
ファイア島に突如出現したブラックゲートの建造物といい、デシートのアンデッド軍の襲来といい、王の腰の重さが彼には耐え難いのだ。毎回王が判断を渋る度に、敵を増長させ、被害が大きくなっているではないか。
そして、デュプレだ。彼は一体、どこに消えたと言うのだ?
「ジョフリー、いたずらに敵地に若きロイヤルガードを送り込んで、無駄死にさせるのは私の本意ではないのだよ。」
王はそう言ったが、敵の陣地に突っ込み、生死の狭間に身を置き、実戦でしか学び得ないこともまた、数多くあるのだ。新入隊のロイヤルガードたちの青白い顔と、王の余裕綽々とした表情とを交互に思い浮かべながら、ジョフリーは顔を歪めた。
「まったく近頃の若いモンは……。 王だと?! 所詮はどこの馬の骨とも知れぬ軟弱メイジではないか。」
この時、ドアが勢い良く開いて、中堅のロイヤルガードが飛び込んで来た。
一瞬、溜まっていたうっぷんが声になって出てしまったのかと思い、ジョフリーは飛び上がらんばかりに驚いた。
「隊長! ファイア島への特別艦隊の上陸は却下されました。」
ジョフリーはため息をつこうと大きく息を吸い込んだ。
「ファイア島のバトリンは脆弱化しており、ブラックゲートの建造物はその効力を失っていると見られるというのがその、理由であります。」
ジョフリーが吸い込んだ息を吐きだそうとしたその時、思いも掛けない言葉が使いのロイヤルガードの口から発せられた。
「その代わり、ザ・スリーを追えとの陛下のお達しでございます。」
「なんだと?」
「レテ将軍、暗殺者モーファイス、ネクロマンサーのアンブリアの三人でございます。デシートの戦況は有志の市民軍とロイヤルガードにより優勢を保っており、この三人は破壊されたブラックゲートに代わる(*)“リフト”からブリタニアを脱出すべく、早期に離脱したとの情報でございます。……あ、隊長! 隊長ッ?!」
強靭な肉体と、いくばくかの性急さを備えた初老のロイヤルガード隊長は、既に詰め所を出た後であった。
*時空の歪による隙間のこと。異世界へ繋がっていると言われる。
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日時:
11月7日(土)
21:00~ 飛鳥シャード
22:00~ 大和シャード
集合場所: ブリテイン市民広場
⇒ ニュジェルムEMホールより現地までゲートを設置します。
※当日2回目以降に実施のシャードは開始時間が遅れる場合があります。あらかじめご了承ください。
◆ チャットチャンネル22nd Liveにお入りください。
◆ 戦闘準備の上、お越しください。
◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
- イベント進行の妨害、かく乱行為。
- EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ 皆さまのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!
この記事は、イベントを企画している「イベントモデレーター」のブログのページを引用しています。
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