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Asuka

九尾狐異文(後記)

引用元:別ウィンドウで開く https://asuka.uojapan.com/?p=2510
2025.11.09

【春霞】
 恐れながら申し上げます。
 主上の御身を蝕んでおりました穢れ、その根をようやく突き止めました。

【主上】
 ……申してみよ。

【春霞】
 先に入内された真々藻殿――
 あの方こそ、穢れの源にございます。
 その身、人にあらず。
 妖の血を引く者にて、都の怨を引き寄せ、御身を覆うもの。
 我が祈祷により、その証を明らかにいたしました。

【主上】
 真々藻が……。

【春霞】
 まことに。
 その姿は優しくとも、根は妖なればこそ、
 都の穢れに呼応し、主上を病ませ申したのです。
 この春霞、命を削り祈祷を重ね、ようやくその流れを断ち切りました。
 すべては、主上の安らぎのためにございます。

【主上】
 そうか。
 長く祈りを捧げてくれたそなたの労、感謝する。
 ……されど、真々藻がそのような者であったとは、いまだ信じ難い。
 あの者は、風に散る花を惜しみ、露をすくような手で、
 人の心をいたわる女であった。

【春霞】
 御心の優しさゆえに、惑わされたのです。
 妖は人の情を真似、心を紡ぐふりをいたします。
 主上の御徳が深きゆえ、あの者も近づけたのでございましょう。

【主上】
 ……そなたの言葉、理にかなう。
 だが、心は理では縛れぬものだ。
 真々藻が妖であったとしても、その想いまでが偽りであったとは、
 どうしても思えぬ。

【春霞】
 真々藻はすでに都を去り、行方知れず。
 もはや追うべきではございません。
 穢れを断ち切るには、忘却こそが最も清らかにございます。

【主上】
 ……忘れることが、清らかか。
 人を想う心まで、穢れと呼ぶのか。
 そなたの申す理は正しきゆえに、胸に刺さる。
 ……春霞よ、祈祷を続けてくれ。
 我はただ、静かに思いたいのだ。
 真々藻がいずこにあろうとも、
 あの瞳がいまも春を映しておることを。

【春霞】
 御意にございます。
 主上の御心のままに――。

(春霞、深く頭を垂れ、静かに退く)

【主上】(独白)
 ……真々藻。
 あの日、春の光の中で微笑んだそなたを、
 我は未だ、忘れられぬ。
 そなたが妖であっても、
 その温もりまでは、嘘ではなかった……。

この記事は、イベントを企画している「イベントモデレーター」のブログのページを引用しています。

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