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Asuka

【イベント】旅の終り(後記)

引用元:別ウィンドウで開く https://asuka.uojapan.com/?p=2657
2026.03.21

マックスとエミリーが想いを確かめ合ってから、数日の時が流れた。

ユーの町外れにある小さな家には、以前と変わらぬ静けさが戻っていた――いや、正確には
「変わった静けさ」と言うべきだろう。
かつてはどこかぎこちなく、互いに遠慮がちだった空気は消え、今は穏やかで、どこか温かい
気配に満ちている。

朝の光が差し込む中、エミリーは窓辺に立ち、庭を眺めていた。
まだ完全に体調が戻ったわけではないが、あの日のような苦しさはもうない。

「エミリー、無理はしてないか?」

背後から聞こえた声に振り返ると、マックスが少し心配そうな顔で立っていた。
エミリーは小さく微笑む。

「大丈夫よ、マックスお兄ちゃん。前みたいに息が苦しくなることもないし……ちゃんと、
生きてるって感じがするの」

その言葉に、マックスは一瞬だけ目を伏せた。
――あの日、確かに彼女は一度“死んだ”。
そして別の命によって、再びここに立っている。

「……そうか」

短く応じるその声には、安堵と、ほんの僅かな後悔が混じっていた。
エミリーはそれに気づいたように、少しだけ頬を膨らませる。

「また変なこと考えてるでしょ?」

「え?」

図星を突かれ、マックスは言葉を詰まらせた。
エミリーはゆっくりと歩み寄り、その手をそっと握る。

「ねえマックスお兄ちゃん。あの時、あの人…… おさきさんが言ってたでしょ?」

――これは終わりではなく、役目の引き継ぎなのだと。

「だからね、私はちゃんと生きるの。泣いたり、笑ったりして……この命を無駄にしないように」

その瞳には、年齢に似合わぬ深い光が宿っていた。
幾つもの時代を見てきた者の、静かな覚悟。
マックスはその手を握り返し、ゆっくりとうなずいた。

「……ああ。一緒に生きよう」

短い言葉だったが、それで十分だった。
二人の間に、もう迷いはなかった。

その日の午後。
庭の隅で、エミリーは小さな芽を見つけた。

「マックスお兄ちゃん、これ見て」

指差した先には、見覚えのない若木が、ひっそりと芽吹いていた。

「これは……」

マックスは近づき、そっとその葉に触れる。

銀色にわずかに光を帯びた葉――見覚えがあった。

「……銀の若木か」

サムが持っていた、あの種。
だが、ここに植えた覚えはない。
エミリーはしゃがみ込み、優しくその芽を見つめる。

「なんだかね、懐かしい気がするの。この感じ……ずっと前から知ってるみたい」

風が吹き、葉がかすかに揺れる。
その音はまるで、誰かが優しく笑ったようにも聞こえた。
マックスは静かに空を見上げる。

――見守られているのだろうか。

答えはわからない。
だが一つだけ、確かなことがある。

「……ありがとう」

誰に向けたのか、自分でもわからないまま呟く。

エミリーは不思議そうに首を傾げるが、何も聞かなかった。
ただ、そっとマックスの隣に立つ。

「ねえマックスお兄ちゃん」

「なんだい?」

「これから先、どんなことがあっても……ずっと一緒にいてくれるんでしょ?」

マックスは迷わず答える。

「ああ、これからはずっと一緒だ、約束する。」

エミリーは嬉しそうに笑った。

その笑顔は、かつての少女のものでもあり――
永い時を生きてきた“誰か”の面影も、確かにそこにあった。

小さな家の庭に、新しい命が芽吹く。
それは終わりではなく、続いていく物語の始まり。
過去を受け継ぎ、未来へと繋いでいく、ささやかで確かな証だった。

やがてその若木が大きく育つ頃、二人はどんな景色を見ているのだろうか。
その答えを知る者はいない。

だがきっと――

笑っているに違いない。
二人で、同じ時間を生きながら。

この記事は、イベントを企画している「イベントモデレーター」のブログのページを引用しています。

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