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Asuka

【イベント】「妖魔と少年の魂」

引用元:別ウィンドウで開く https://asuka.uojapan.com/?p=2703
2026.05.13

山あいの庵は、外界から切り離されたように静かだった。
風が木々を渡る音と、火のはぜる小さな音だけが、ゆるやかに流れている。

玄道は囲炉裏の前に座り、湯の入った鍋を見つめていた。
湯気が細く立ちのぼり、やがて空気に溶けて消えていく。

その向かいで、おさきは足を抱えて座っていた。
まだ幼い身体には少し大きすぎる衣が、肩口でゆるく揺れている。
じっと火を見ていたかと思うと、ふと顔を上げた。

「ねえ、玄道」

「……どうした」

「玄道って、前は、いろんなところに行ってたんだよね」

問いは、確かめるような響きだった。

玄道は少しだけ視線を動かし、おさきを見る。
その目は真っ直ぐで、ただ知りたいという色しかない。

「……ああ、そうだ」

「人の頼みを受けて各地を巡っていた、妖を祓い、災いを鎮めるための旅だ」

短く答えると、おさきは小さくうなずいた。

「やっぱりそうなんだ」

「ときどき、玄道、話してくれるでしょう」
「困ってる人のところに行ったこととか
いっしょにごはん食べたこととか」

そう言って、少しだけ笑う。

「わたし、それ、好きだよ」
「なんだか、あったかい感じがするの」

玄道は返事をしなかった。
火の揺らぎを見つめたまま、わずかに息を吐く。

おさきは、しばらく黙っていたが、やがてまた口を開いた。

「ねえ、玄道」

「……なんだ」

「どうして、今は行かないの?」

その問いは、責めるものではなかった。
ただ不思議に思っているだけの、まっすぐな疑問だった。

「わたしここにいるのいやじゃないよ、静かできれいだし」
「こういうところ好きだもの」

少しだけ言葉を探すようにしてから、続ける。

「でも、玄道が話してくれる旅のこと、それもいいなって思うの」
「だから、なんでやらないのかなって」

玄道は、すぐには答えなかった。

囲炉裏の火がぱちりと音を立てる。
その音だけが、二人の間に落ちた沈黙を埋めていた。

やがて、ゆっくりと口を開く。

「……お前がいるからだ」

おさきは、少しだけ目を瞬いた。

「わたし?」

「ああ」

「お前はまだ幼い、各地を巡れば危うい場にも出る」
「それを避けるため、ここに留まっているのだ」

言葉は静かだったが、そこに迷いはなかった。

おさきはしばらく黙り込み、それから小さく首をかしげた。

「でも、それって」

言いかけて、少し考える。

「玄道は、行きたいんでしょう?」

その問いに、玄道はわずかに目を細めた。

「……どうして、そう思う」

「だって、話してるときの玄道今とちょっと違うもの」

おさきは、ゆっくりと言葉を選びながら続ける。

「そのときのこと話すときね、少しだけやわらかいの」
「だから、好きなんだと思ってた」

玄道は何も言わなかった。
ただ、おさきを見つめる。

「わたし、ここにいるの好き」
「でも、玄道がずっとここにいる理由が、同じなのかなって思ったの」

責める響きはなかった。
ただ、そこにある違和感をそのまま言葉にしただけだった。

玄道は視線を落とし、火の中を見つめる。

守るために留まること。
それは間違いではないはずだった。
だが、それが本当にこの先も続けるべき選択なのか——

その答えは、出ていなかった。

「……危ういだ」

ようやく、言葉が落ちる。

「再び旅にでれば、穏やかでは済まぬ」
「それでも、よいのか」

問い返すと、おさきは少しだけ考えたあと、うなずいた。

「うん、こわいこともあると思う」

「でも、玄道がやりたいことをやらないでいる事が」
「なんだか、もったいない気がするの」

その言葉は、幼いがまっすぐだった。

「わたし、ちゃんとついていくよ」
「玄道が旅にでるなら、ちゃんといっしょについて
くよ」

玄道は、その言葉を受け止めるように目を閉じた。

足かせだとは、思っていない。
ただ、隣にいる者として、当たり前にそう言っている。

その事実が、何よりも重く、そして静かに響いた。

やがて、玄道は目を開く。

「……そうか」

短く答えると、ゆっくりと息を吐いた。

「では、頃合いを見て発つ、支度を整えれねばな

その言葉に、おさきの表情が少し明るくなる。

「ほんと?」

「ああ」
「無理はさせぬつもりだが、共に来るなら、儂から離れるなよ」

おさきはうなずいた。

「うん、わかった!!」

囲炉裏の火が、静かに揺れている。

外では、風が山を越えて流れていく。
その音は、先ほどまでの閉じた静けさではなく、どこか遠くへ続いているように聞こえた。

止まっていた歩みは、こうして、再び動き出そうとしていた。


日時: 5月16日(土)22時開始
集合場所:禅都銀行前

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この記事は、イベントを企画している「イベントモデレーター」のブログのページを引用しています。

引用元のページは 別ウィンドウで開く こちら からご確認いただけます。

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