王室広報官のRiccioです。
今回はブラッドワームのナーマちゃんからの依頼です。
行方不明になった師匠を一緒に探して欲しいとのことです。
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◆開催日時:1月30日(木) 22時00分
◆集合場所:Zento銀行(いつもと違うのでご注意!)********************************************************
注意事項:
◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
- イベント進行の妨害、かく乱行為。
- EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!
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プロローグ
ブラッドワームのナーマちゃんは、好奇心旺盛で他種族とも積極的に交流するのが大好き!
そんなナーマちゃんだが、どうしても理解できないことがあった。
同じ種族なのに、話しかけても会話が成立しない者がいるのだ。
彼らはいつも冒険者の中に混ざっていて「なま~」と言っている。
しかし、私が「なま~」(こんにちは)と言って挨拶しても反応は無い。
とっても不思議である。
このことは、仲間内でも有名な話で、彼らのことを珍種と呼んでいる。
ナーマちゃんは、どうしても話がしたくて観察をしてみることにした。
その結果、珍種はヒトの姿に変身でき、ヒトの言葉を話すこともできる。
そして、何故か一部のクマと会話ができる。
「クマー」「なま~」
表情を見る限り、彼らは意思疎通ができているようだ。
(珍種ができるなら、私もできるはず!)
ナーマちゃんは、森へ向かい遭遇したクマに試しに「なま~」(こんにちは)と話かけてみた。
結果は「ガオー」と威嚇されてしまった。
(珍種って不思議だぁ~)
その後、何度も対話を試みるが、うまくいかないナーマちゃん。
諦めかけたその時、ハートウッドに住んでいる占い師の噂を耳にした。
(どんな悩みも解決してくれる? これだ!!)
その占い師は、エルフの女性で名は???(ハテナ)。
本名は秘密で源氏名も無いため、そのように呼ばれているらしい。
エルフは仮の姿で、本当は精霊の類という話もある。
魔女グリゼルダやメデューサとも仲がよく、魔術にも精通。今まで多くの難題を解決してきたらしい。
(この占い師さんならひょっとして?)
ナーマちゃんは早速、占い師が住むハートウッドに向かった。
その家は、町はずれにあり、占い師と思われるエルフが外で書物を読み漁っていた。
「メデューサの依頼、とっても面倒だわ。どの本にも載ってないわね・・・」と、冴えない表情でつぶやく???
彼女はシックなドレスを纏い、マギ帽をかぶっていた。
その素材はどちらもとても高価に見える。
容姿端麗、肌は透き通ったように白く、とても高貴さを感じる。
ナーマちゃんは占い師に声を掛けてみることにした。
「なま~。な・な~ま。な・な・ま~、まな」(こんにちは。私はナーマです。占い師さんにお尋ねしたいことがあります)
気付いた占い師は視線をナーマちゃんに移す。
その深紅の双眸にナーマちゃんは緊張した。
「こんにちは、お嬢さん。私は???よ。私に尋ねたいことってなにかしら?」
ナーマちゃんは驚いた。
ダメ元で話しかけてみたのに、ブラッドワームの言葉を理解しているから。
「驚かせちゃったようね。私は全ての生物の言葉が、なんとなく分かるの」
挨拶を終ると???はパチンと指を鳴らしたその刹那、ナーマちゃんの体が光に包まれる。
「な・な・な!なま~!」(え、何これ!私光ってる~!)
「これで私と普通に会話ができるわよ」
ナーマちゃんは恐る恐る声を発してみる。
「な、な、な、ま!発音できる!。お、お会いできて光栄です!私はヒトの言葉を覚えて、みんなとお話がしたいのです」
???は、軽く頷き笑みを浮かべた。
「可能よ。だけど、ヒトの姿に変身する魔法を身に着けた方がいいわね」
「なぜヒトの姿に?それに私、魔法は使えません」
ナーマちゃんの表情が不安なものになる。
「いま、あなたが話せているのは、私の魔法の一時的な効果のせいなの」
???曰く、本格的に話すとなると、ヒトの姿に化けた方が話しやすいらしい。
声帯の構造がヒトとブラッドワームでは異なるからだ。
「師匠!私に魔法を教えてください」
「分かったわ。ただし、ここに来るときは、街中でも堂々と動くのよ」
モンスターであれば、堂々と街に入ってこないので、魔道具や魔法で擬態しているヒトと思われるからだ。
「分かりました。師匠!」
「よろしい。今日は忙しいからもう帰りなさい。メデューサの厄介な依頼の対応を考えないといけないの・・・」
翌日から、ナーマちゃんの特訓が始まった。
???が教えてくれた今回の魔法は、イメージから入るタイプだった。
イメージを現実化させる感じだ。
「ナーマちゃん、尾のあたりに意識を集中できるかしら?」
「はい、師匠!」
「集中できたら、ヒトの姿をイメージしてみて」
「ヒト、ヒト、ヒト」
ナーマちゃんは念仏のように唱えながら、ヒトの姿をイメージしてみた。
???曰く、よりリアルにイメージすることが大切らしい。
歩いたり、お話ししたり、その時の気候や匂いもイメージする。
通常のブラッドワームは、食べる、攻撃する、眠るといった本能のままに行動する。
これは前脳付近で考えられている。
前脳は普段の行動を司っている指令所みたいなところだ。
それとは別に思考や意図については第二の脳と言われる尾の付近にある。
しかし、本能で生きるブラッドワームはこの部分を使うことは無い。
「師匠!なかなか難しいです。。。。」
「大丈夫。イメージがうまくできたら、シュラマと唱えてみて」
このスペルも???オリジナルのもので、宇宙からのパワーを得られるらしい。
「シュラマ、なま~」
ナーマちゃん唱えた刹那、彼女の姿が僅かだが変化したのを???は見逃さなかった。
これは、第二の脳を使えている証拠だ。
ナーマちゃんは、レアな個体であると???は考える。
会話ができるだけでもレアだが、イメージはヒトなど、言葉を話せる種族じゃないとできないからだ。
そして、ナーマちゃんは???の予想通り、覚えが早かった。
ただ、集中力が足りないため、ブラッドワームに戻ってしまうことも度々。
それでも3日目には、ある程度ヒトの姿を維持できるようになり、5日目には完璧にヒトの姿となった。
まだ特訓は必要だが、初期段階は達成である。
「師匠!ヒトの姿で自由に手足を動かせるようになりました!」
「その調子よナーマちゃん。でも、ヒトの腕はそこまでねじれないわよ!」
ナーマちゃんは、自由に動かせるところをアピールしたかったが、タコのようにねじるのはやりすぎであった。
「次は会話の練習も始めましょう」
ナーマちゃんはヒトと話しているところをイメージ。
同時に鏡を使いながら表情の練習も始めることに。
結局ナーマちゃんは7日目にして、表情も含め自然な会話ができるようになった。
「ナーマちゃん凄いわ。どこからみてもヒトだわ」
「師匠!ありがとうございます」
「これ、私からのプレゼントよ」
「わー素敵」
ナーマちゃんは、???が以前使っていた衣装を譲り受けた。
早速着てみたナーマちゃん。
「私、占い師みたい。そうだ師匠!占いも教えてください!」
「いいわよ、ただそれは明日からにしましょう。メデューサの依頼が厄介なのよ・・・」
「本当ですか!ありがとうございます」
「今日は街に行って、うまく溶け込めるか試しましょう」
「分かりました。師匠!」
???はヒトの少ないユーの街で試すことを提案した。
そこで町の人に声をかけて、買い物をしてくるのが今日のミッションだ。
いつもハートウッドに来るときに、通っている街だから、やり易いだろう。
「分かりました。師匠!」
「それと明日からは、以前話したブリテインの家で練習をしましょう」
???は、ハートウッドとは別にブリテインにも家を所有していた。
何か集中したい時は、そちらの家を使っているようであった。
どうやら、メデューサからの依頼がうまくいっていないようだった。
「私の家にはいろんなものがあるから、勝手に触れないでね」
「分かりました師匠!」
「しかし、困ったわね・・・、メデューサから害虫駆除の依頼がきてるのだけど・・・」
「この前から、メデューサ、メデューサと言ってますけど、どんな依頼なんですか?」
メデューサからの依頼は害虫の退治。
大切に育てている植物が害虫によって蝕まれているのだ。
駆除はほぼ完了していたが、1本だけ害虫がまだ頑張っていたのだ。
そこで???は、直接木の中に入って、害虫を退治する方法を試すことにした。
問題は誰が退治しに行くかであった。
「それなら私が仲間と言って、害虫を食べましょうか?」
「あなた達が行っても害虫が喜ぶだけよ。グリゼルダに頼もうかしら」
美肌の薬をあげれば絶対引き受けるはずと???は言っていた。
そして次の日、ナーマちゃんはヒトの姿で堂々とブリテインの街を通り、侵攻もかわして、教えてもらった師匠の家に向かった。
???の家は街の郊外の海辺にあった。静かでよい場所だ。
「トントン」と、扉をノックするナーマちゃん。しかし反応は無い。
(あれ?師匠留守なのかな?でもこの匂いは血??)
ナーマちゃんは嗅覚が良い。
ブラッドワームなので、特に血の匂いには敏感であった。
「師匠!お留守ですか?」
ドアノブに手をかけると、扉が開いた。
心配になったナーマちゃんは急ぎ中に入ってみた。
視界入ってきた光景に、思考と行動を奪われてしまった。
部屋は荒らされていて、血痕がのこされていた。
ナーマちゃんは、ハートウッドにも行ってみたが誰もいなかった。
(師匠は何かのトラブルに巻き込まれたに違いない)
ナーマちゃんは勇気をだしてガードに報告したあと、王都にある広報官室へ向かった。
この記事は、イベントを企画している「イベントモデレーター」のブログのページを引用しています。
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