王室広報官のRiccioです。
今回はナーマさんからの依頼で、モノボケなど、笑い芸に長けた冒険者さんを募集とのことです。
お友達のラフレシアンさんが、よくない者にとり憑かれているそうで、除霊と浄霊ために必用とのことです。
モノボケに必用なアイテムは取り揃えていますが、持ち込みも可能だそうです。もちろんダジャレやギャグもOK!
なお、憑りついている者ですが、生前お笑い系の吟遊詩人をしていた方のようで、みんなで笑わせ、満足させ、成仏させる計画とのことです。
皆さまのご参加をお待ちしております。
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◆開催日時:7月29日(火)22:00~
◆集合場所:Britain広場********************************************************
注意事項:
◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
- イベント進行の妨害、かく乱行為。
- EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!
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プロローグ
「う~ん……、むずかしいなま~。師匠~!」
「はいはい、まずは一息つきましょうか」
優雅にカップを掲げ、ハテナは湯気の立つハーブティーを差し出した。ここはブリテイン郊外にある、ハテナの別邸。ナーマは、師であるハテナから占いの手ほどきを受けている真っ最中だった。
数ある魔法のなかで、変身・攻撃・防御系の基礎はすでに習得済み。ナーマはさらなる知識を求め、ハテナの本業である占いに本格的に挑戦することにしたのだ。
占星術、水晶占い、タロット。どれも順調にこなしていたナーマだが、ついに難敵にぶち当たった。
それが、数秘術。
生年月日をもとに数を導き出し、運勢や才能を分析するこの技法。そう、つまりは“計算”が必要だった。
「でも師匠、不思議ですね。誕生日だけで運勢がわかるなんて」
「人にはいくつかのパターンがあるのよ。完璧じゃないけど、大体は当てはまるわね」
ハーブティーをすすりながら、尋ねるナーマに、腕を組み思案顔のハテナが答えた。
「でも、誰がこんなことを調べたんですかねぇ?」
「さぁ、どこぞの暇人か、偉大なる創造主さまかしら?」
「出たー、創造主!!」
ナーマは「余計なものを作りやがって」と心の中で毒づいた。
もっとも、彼女の正体はブラッドワーム。モンスターでありながら、稀な個体として知性と会話力を備えた存在だ。物覚えは早く、理解も鋭く、何より学ぶことが大好きだった。
ナーマはハテナだけでなく、屋台に集う名だたる面々からも学んでいた。
天使のレミエルから宗教学と神聖魔法。龍族のドラ子からは体術およびドラゴンブレス。麹の妖精からは精霊術とダンジョンの知識。最近屋台に現れるようになった、ローブ姿の男には戦術と騎士学に帝王学、死神からは神学や疫学、死霊術、呪術、降霊術なども教わっている。
もはや貴族の高等教育を超える知識量だが、本人にその自覚はない。
特に特筆すべきは、ドラゴンブレス。
ドラゴンに変身して放つ一撃であり、教えたドラ子ですら「まさかできるとは…」と驚いたほどだ。
だが、そんな万能ナーマにも苦手はあった。それが、ただの“計算”。
「ここでつまずいてどうするのよ。まだ水晶や占星術の上級編もあるのにどうするのよ?」 ハテナの呆れた声をよそに、
「でも、やっぱりできないなま~!」
集中力の切れたナーマは、ついにブラッドワームの姿に戻ってしまった。姿が変わる時の「ボン」という音と、わずかな煙が部屋に広がる。
その姿に、ハテナは腕を組みなおし、静かに言った。
「ナーマちゃん。少し内観してみましょうか?」
「ないかん……?」
内観とは、自分自身の内面を見つめ、自己理解を深めるための手法。簡単に言えば、“自分の心の声を聞く”作業だ。
「何がしたくて、何のために学んでるのか、自分に問いかけてみて」
そう言って、ハテナはノートとペンを差し出した。
——自分のやりたいことを全部書き出す。
それは“ジャーナリング”と呼ばれる手法で、自己理解を深めるための第一歩だった。効用としては、脳の中が整理できるのでスッキリとし、自身の感情と親密になれることだろう。
ナーマは書いた。夢中で、心の奥を掘り下げていった。好きなことを分類して、自身のことを客観的に観察する。
すると、見えてきたのは・・・
友達を作りたい。
世界を旅したい。
仲間と一緒に楽しく生きたい。
そのきかっけとして、知識や魔法を身につけることにより、仲間が困った時は助けることもできる、それが自分の本音だった。
数日後。
「そうよ、できるじゃない!」
「はい、師匠っ!」
内観を終え、心を整えてから取り組むと、数秘の計算もするすると解けていく。
「これで、あとは実践ね。お友達とか、身近な人を占ってあげるといいわよ。あと・・・」
ハテナは指を立てて言った。
「必ず、少しでいいから“対価”をもらうこと。お菓子でも十分。それがプロの心構えでもあり、行動のエネルギー源でもあるの」
「ラジャー」
ナーマはぴしっと敬礼。
お調子者だけれど、学びに対しては誠実なブラッドワーム。こうしてまたひとつ、ナーマは自分の道を見つけたのだった。
◆ ◆ ◆
週末。ブリテイン、ブルーボアの店内。
店内には、ヒトの姿をしたナーマと、ふわりと気品を纏った少女ラフレシアンの姿があった。
「ラフレシアンちゃん、最近顔色がよろしくないけど。なにかあったなま?」
ナーマが心配そうに覗き込むと、ラフレシアンは微笑みながら首を横に振る。
「ナーマさん、わたくしは大丈夫ですの。……でも、少し占っていただけないかしら?」
ラフレシアン・ロナ。王都の名門ロナ家の三女であり、父ディノは伯爵で内務卿を補佐する次官という超上級貴族。その彼女と平民であるナーマがなぜ仲良しかというと、きっかけはグッドイーツである。
グッドイーツでは、パン以外にスイーツも取り扱っている。二人とも新作のイチゴタルト狙いで同店を訪れ、最後の一つを取り合った仲であった。
二人とも「分けるなま~」「分け合いませんこと?」似たことを口にしたので意気投合。それがきっかけで今では友人となっていた。意外なことに、ナーマは平民なのにラフレシアンの父親にも認められている。
友人となってから一度、ラフレシアンの家を訪れた際、父ディノとバッタリ遭遇。その時、娘の友人として相応しいか見定めるべく、彼は次官として取り組んでいる課題を持ちかけてきた。
『 昨今の異常気象への対策、君ならどうする?』
それに対しナーマは、
『 渇水に対しては、農業用のため池づくり、大雨に対しては洪水抑制と砂防機能を有するダムをつくるなま~ 』
他にも、低地での高機能堤防と遊水池や放水路の整備などを提案。聞かされた父は驚嘆し、ナーマを認めたのだ。
その知識の源は、例の屋台の常連客である。「知識は時として、最高の武器にも防具にもなる」とは師であるハテナの言葉であった。ナーマの提案は公共事業として採択され事業化。各地で設置に向けた調査や設計が行われている。ただ、王が行方不明になっている影響で、遅れも生じている。
以後、ラフレシアンの父親は、ナーマのことを実の娘同様に可愛がっており、娘と同じ王立の学園への入学を勧めている。ただし、ナーマは正体がバレるのが嫌で回答は保留にしていた。
ナーマは、正体がブラッドワームだという事実をまだ明かしていない。
「占いは、もう少し静かなところがいいなま~。ここだと人が多すぎて集中できないよ」
ナーマは、駆け出しということもあり、占いには意識を集中する必要があった。特にブルーボアのような店だと、他者の気や波動などの影響もあり、正確に占えない可能性があるのだ。
「それでしたら、わたくしの部屋でどうかしら?」
「大賛成!」と言って、満面の笑みのナーマ。
そうしてナーマは、ラフレシアンに連れられて王都にあるロナ家の屋敷へと向かった。
訪問は二度目だが、室内装飾の豪華さにはやはり心が躍る。壁には数々の名画、ミノックの“セクハラ像”まであって、さながら美術館のよう。中には“ヒトの頭が串刺し”という物騒な展示もあったが、ラフレシアンにとっては日常風景らしい。
一方でナーマの家というか、巣は穴倉になっていて、仲間の食べ残しなどのゴミが散乱しておりとても不衛生。最近は師匠の勧めで人間の部屋を借りているとはいえ、文化的水準の違いは明らかだった。
そんなことを考えていると、不意にラフレシアンが声をかけてきた。
「こちらですわ」と案内されたのは、2階にあるラフレシアンの私室。
開かれた扉の奥には夢のような空間が広がっていた。
「カワイイ!」思わず声が出てしまったナーマ。
薄緑の壁紙、植物が優しく包む空間。星形のモビールが天井からぶら下がり、草原のような絨毯、そして天蓋付きベッド。星空の草原で眠るような、夢のような部屋だった。
「どうぞ、こちらに」
草原の中央に置かれたティーテーブルに招かれ、ナーマが腰を下ろそうとすると、いつの間にか現れたメイドがさりげなく椅子を引いてくれた。
「ななななま~!夢に見た貴族の生活~~!」
「……はい?」と困惑するラフレシアンに、ナーマは何度も感動を口にする。
そこへ、アフタヌーンティーが運ばれてきた。ケーキスタンドにはサンドイッチ、スコーン、ケーキ……まるで絵本の世界。
「夢に見た貴族の生活~~~!!」
二回目。
「そんなに驚くことかしら?でも、気に入ってもらえたようで嬉しいわ」
ラフレシアンにはこれが普通。環境の違いとはかくも大きい。1時間ほどでケーキタンドを彩っていたものが消え、ティータイムが終わりを告げるころ。
「……そろそろ占いをお願いできないかしら、ナーマさん」
さっきまで和らいでいたラフレシアンの表情が、一変。どこか沈んだ声と視線。ナーマは事の重大さを察した。
「分かったなま……」と、バックパックからタロットカードを取り出す。
シャッフルを始めると、早くも「ペチ」と音を立てて1枚飛び出した。ジャンピングカード。しかも、絵柄は正位置の《悪魔》。
「いきなりなま……」とつぶやきつつ、ナーマはシャッフルを再開する。出た絵柄については覚えておくことにした。これは師の教えでもある。
その間に、占いを依頼してきた理由を聞いてみることにした。
ブルーボアでは『大丈夫ですの』と言っていたラフレシアンだが、実は最近ひどく体調が悪く、倦怠感と不眠が続いているという。肩も重く、複数の医師に診せたが原因不明。中には「心の病」と断じた医者もいた。
既存の医学では解決に至らないと悟ったラフレシアンは、解決方法を医学以外に広げることにした。
そんな時、グッドイーツで知り合ったナーマが、占いを学んでいると耳にしたので、藁にもすがる思いで、ナーマに占いを依頼したのだ。
スプレッド完了後、ラフレシアンは聞いた理由を元に1枚目のカードを引く。
またもや《悪魔》。正位置。ジャンピングカードとまさかの被り。
その後も会話を進めながら、カードを引くがヤバイ絵柄ばかり。死神、塔、審判(逆)、悪魔……まるで厄災のフルコンボ。
(なんか、やべ~カードだらけなま~。なんじゃこりゃぁ)
心の中でつぶやき、青ざめるナーマに、ラフレシアンの表情も強ばっていく。
しかし、師匠ハテナの教えを思い出す。
『 占いは、相手を元気づけるためにあるものよ。カードの内容が絶望でも、希望を持たせる“導き”を伝えなさい 』
インチキ占い師のように不安を煽って、アイテムを高額で売るような真似は絶対にするな、と。ナーマは言葉を慎重に選びながら、質問を重ねていく。
そしてたどり着いた結論。
「ラフレシアンちゃん……多分だけど、よくないモノが憑いてるなま」
ナーマは、導き出した結果をありのまま伝えることにした。
「……え」
結果を聞いて固まるラフレシアン。
口がポカんと開き、おでこが青くなり、縦の線がいくつも入った状態。そんな彼女を置き去りにして、最後に“ナーマとの関係”を占って1枚。
出たのは《法王》。正位置。
これは、助けてくれる存在の暗示。知恵や導き、そして信頼。
「おぉ~っ……!」と胸を撫で下ろすナーマ。
引き続き、固まっているラフレシアンをそのままにして、数秘も見てみることにした。年で見てみると、どうやら、いまはサイクル的にどん底であった。よく言えば、これ以上悪くなることは無い。
大病を患ったり、命を落としたりすることは考えにくい。これで法王と合わせてプラスポイントが2つになった。あとはどうやって希望を持たせるかである。ナーマは瞬時に考えをまとめ伝え始める。
「確かにどん底だけど、これからは上昇するしかないよ!」
ラフレシアンは“上昇”という言葉を聞いた途端に、血色がよくなり、口がゆっくりと動き始めた。
「……でも、わたくしはどうすれば?」
「任せてラフレシアンちゃん!師匠に聞いてくる!ぜっっったい大丈夫なま!!」
タロットの結果は、悪意があったわけではない。ただ、彼女の様子があまりにも気になったのだ。あれだけ不吉なカードが出そろえば、誰だって不安になる。
だからこそ、ハテナに見てもらおうと思ったのだ。
ナーマはこっそりと、ラフレシアンの髪の毛を一本持ち帰った。
◆ ◆ ◆
翌日、ナーマはブリテイン郊外にあるハテナの別邸を訪れ、ラフレシアンの状況をかいつまんで説明した。そして、持参した毛髪をそっと差し出す。
艶やかで、ふんわり甘い香りが漂うその一本から、彼女がどれだけ丁寧に自分を整えているかがよく分かる。
ハテナはそれを受け取り、目を閉じて小さく呟く。
「──『Слушай, Спящий Голос』」
その瞬間、毛髪が淡い光に包まれ、ゆっくりと消えていった。
燃えたわけではない。なのに、跡形もなく溶けるように、光の粒となって空中に溶けていった。
「……やっぱりね。タロットの通りよ」
ハテナが静かに言った。
「ずばり、ゴーストが憑いているわ」
「なま~」
(やっぱりか…)ナーマは思わず溜息をついた。あれだけの不吉カードが揃えば、ある程度の予測はついていた。でも、問題は“どうやって”それを解決するか、だ。
ハテナの話によれば、今回のゴーストは少々厄介な相手だという。
「無理に引きはがそうとすれば、ラフレシアンちゃんにも危険が及ぶ可能性があるわ」
「じゃあ……どうすれば?」
ハテナが1枚のカードを引くと、奇妙な図柄が出て来た。
悪魔の手のところに、女帝の頭が刷られていたのだ。まるで悪魔がモノボケをやっているように見えて、ハテナはクスリと笑う。
「師匠!そのヘンテコなカードは???」
「これは誤植よ。混ざっていたのを忘れていたわ。プププ」
ハテナは、笑いながら答えた。
「そうよ、笑わせるのよ。楽しい気持ちにさせて、満足してもらって、成仏させるの」
「笑わせて、成仏?」
「このゴースト、生前になんらかの劣等感を抱えて、この世界に深い恨みと未練を残していたようね」
ハテナは、小さな声で呪文を唱えると、表情がわずかに曇る。
「なるほど。もともとは吟遊詩人だったみたい。人を笑わせる内容で、最初はコンビを組んでやってたようだけど。でも、意見の違いで解散。そこから一人で活動するようになったけど……思うように人気は出なかった」
「それで、食べていけなくなって……?」
「そう。けど、彼はそれを世間のせいにした。『自分は悪くない。客の知性が低すぎる。そんな連中を作った社会が悪い』ってね」
ナーマは思わず身震いした。どこまでも歪んだ自己正当化。そこから生まれる憎しみ。
「時間が経つほどに、その感情は増幅していった。やがて、それは憎悪に変わり、死してからは悪霊になった。楽しそうに暮らしている者を狙って、絶望させて、破滅させる……それが、今の目的よ」
「なまままま……、とんでもない悪霊じゃないですか」
「ええ。だからこそ、早めに手を打つ必要があるの」
二人はしばし沈黙し、やがて顔を見合わせた。
「やるなら、大勢の観客の前がいいわ。みんなで笑って、場の空気をポジティブにして、その波に乗せて送り出すのよ」
ハテナがふと例のカードを手に取り、ニヤリと笑う。
「やっぱり、これしかないわね」
「な、なんですか?」
「モノボケよ。それと浄化のタロットが必用ね」
ラフレシアンを助ける方法が定まったナーマは、広報官室へ向かうのであった。
※終了後、イベント当日のセリフを掲載しますので、全体のストーリーをお楽しみいただけます。
●スタート Twin Oaks
(ナーマ)
! みなさん、本日は集まってくださいましてありがとうございます
! なま~
! みなさんにお願いしたいのは、浄化のタロット入手と
! モノボケ、一発ギャグ、コントなどのお笑い芸です
! ここにいらっしゃるみなさんは、お笑いの心得のある方とお見受けします
! 後ほど、披露していただきますので、よろしくお願いします
! なお、モノボケで使うアイテムは、こちらでも用意していますし
! 持ち込みも歓迎なま~!
! では、何故このようなことをすることになったか
! 説明します
! 私のお友達にラフレシアンちゃんという、お貴族様の娘さんがいます
! お父様は、内務卿の補佐をしている、お偉い人でして
! 王様の安否が不明になってから、多忙を極めてらっしゃいます
! そのラフレシアンちゃんなのですが
! 最近、体調がよろしくないようで、原因も不明
! その影響は身の回りにも出てきています
! 突然、箪笥の角で足の小指や脛をぶつけたり
! 突如、メイドさんが倒れたり
! 突風で、家の一部が壊れたり
! よくないことが立て続けに起っているなま~
! そこで、私が学んだタロットと数秘術で調べた結果
! ラフレシアンちゃんは、よくないものにとり憑かれていると私は推測しました
! ハテナ師匠に見てもらったところ、それは正しかったことが分かりました
! よくないものの正体は、お笑い吟遊詩人のゴースト
! 最初はコンビを組んで、リュートを奏で芸をやっていたようですが
! 意見の相違から解散。その後ピンで活動するがうまくいかず・・・
! やがて、成功しない原因を客や世間など、他に転嫁し始めます
! みなさんの周りにも、ごく稀にいませんか?
! なんでも他人のせいにしたり
! でもでも、だってと言って、自分を正当化するひと・・・
! 実は私も昔はそうだったのですけどね
! 今回のケースは
! それはが偶然、憎悪や憎しみとなり、寿命を迎えた後もこの世に残り
! 楽しそうにしている人にとり憑き、悪さをするようになった
! そのターゲットになってしまったのがラフレシアンちゃんです
! 今日の流れは次の通りなま~
! 先ほどもお伝えした、浄化のタロットを取りにいきます
! これはダンジョンで強い化け物を倒すと得られるようです
! この化け物ですが、もとは古の魔女
! 師匠って、よく分からないけど強いでしょ
! その力を欲した魔女が師匠を襲撃してのです
! 師匠はそれを簡単に防いだのですが
! 計画が破綻した魔女は発狂し闇落ち
! 師匠の目の前で、化け物になったなま~
! そうなってしまうと他者に危害を加える可能性もあるため
! 退治する必要があります
! ただ、ものぐさな師匠は面倒なので
! ダンジョンの奥深くに、そのまま隔離したそうなんです・・・
! 本来なら師匠が対処すべき事案なのですが
! 緊急の依頼が入り、時間が取れません
! そこで、弟子の私が、みなさんと協力して
! モンスターを倒し、タロットを入手
! それから、ラフレシアンちゃんを救います
! ラフレシアンちゃんは、師匠が魔法で構築した会場で待機しています
! その会場で、みなさんに芸を披露してもらいます
! ゴーストが、みなさんの芸に満足してラフレシアンちゃんから離れたとき
! タロットを使って、ラフレシアンちゃんを浄化
! ゴーストが再びとり憑かないようにします
! 対話が可能なら、説得して成仏してもらいます
! 全てはみなさんの笑い芸のセンスにかかっているというわけなま~
! 場合によっては、みなさんにとり憑く可能性もあるので、ご注意ください
! 移動する前にチャットチャンネルに入るなま~
! それでは、ゲートを出すのでお入りください
! ゲートはダンジョン内に出ますので、出たらボスモンスターを目指して調査開始です
●ダンジョン
(ナーマ)
! 何かおかしい・・・
! 師匠に聞いてるのは、魔女を倒したら
! 浄化のタロットを入手できるって言ってたのに
! これじゃ、どちらかの箱を開けたら入手できるって感じなま~
! しかも船頭さんもいるし、誰か既に息絶えている・・・
! みなさん、どっちを開けた方がいいなま?
! 金の箱、銀の箱、船頭さん
※モンスターと交戦
(ナーマ)
! みなさん、大丈夫ですか?
! 戦闘中に、船頭さんを開けたら
! タロットが入っていました!
! それじゃ、お笑い芸会場へ移動しましょう
! 師匠が魔法で作ってくれた場所なので
! 暴れることになっても大丈夫なま~
●お笑い会場
(ナーマ)
! みなさん、こちらが師匠が用意した会場になります
(ラフレ)
! ぎゃー!なまこのお化け!!!
(ナーマ)
! し、しまった
! ラフレシアンちゃん、ナーマだよ
! これは、モンスターの攻撃をかわすための偽装なま~
! もとに戻るからちょっと待って!
※ヒトの姿に戻る
(ナーマ)
! これで安心したかしら?
(ラフレ)
! なーんだ、ナーマさんでしたのね
(ナーマ)
! それでは仕切り直して
! ここが、お笑い芸会場です!
! それじゃさっそくナーマから
! ラフレシアンさま
! これが例の商品でございます
※ナーマは腕輪を机に置く
(ラフレ)
! それ、わたくしの腕輪!
! 家紋が入った大切なモノですわ
! いつの間に!!
! 手癖が悪いですわよ!!!
(ナーマ)
! いえいえ
! これは模造品でございます
! これを使えば、メリケン国の関税25%も免除され
! 我々の儲けも天文学的なものになりましょうぞ
(ラフレ)
! ナマコ屋、お主も悪よのう
(ナーマ)
! いやいや、ラフレシアンさまこそ
(ラフレ)
! おーほほほほですわ
(ナーマ)※同時
! なーまなまなまなま~
(ラフレ)
! というか、私はこんなことしませんわ!!!
! 危うく、ナーマさんの口車に乗るところでしたわ
(ナーマ)
! ちょっと、私のネタが台無しなま~
(ラフレ)
! ネタとはいえ
! 不正行為に加担するのは嫌ですわ!
(ナーマ)
! まじめかー!
! とうことでみんさん、ラフレシアンちゃんです
(ラフレ)
※一旦立ち上がって挨拶
! ラフレシアンと申します
! わたくしごとで恐縮ですが、どうぞよろしくお願いしますわ
※お辞儀してから座る
! ネタというのがイマイチ分かりませんでしたけれど
! 市中では、あれで笑いが起きるですか?
(ナーマ)
! もうそれはいいから~
! あれは完全に滑ってるし
! ナーマの勉強不足が原因だから、あまり突っ込まないで!
(ラフレ)
! 王様が帰還されたら、祝宴会などで披露したいので
! また、詳しく教えてくださらないかしら?
(ナーマ)
! それは全力で拒否するなま~
(ラフレ)
! あら・・・
(ナーマ)
! それではさっそく、みなさんのお笑い芸を始めるとしましょう
! それでは我こそはと思う方、舞台にお越しください
! 後方から入れます
※冒険者がネタを披露
(悪霊)
! なかなか面白いネタだったよ
! それは浄化のタロットかな?ちょうど良かったよ
(ナーマ)
! ちょうどよかったって、どういうこと?
! あなたはこれから成仏するなま
(悪霊)
! そうそう、それさ、成仏
! 実は僕はね、死んだときに成仏しようとしたんだけど
! なんかこう、世間を恨みまくっていたから
! モヤモヤが残ってしまってね
! 気付いたら悪霊化していたんだ
(ナーマ)
! それにしては、悪霊っぽくないような?
(悪霊)
! 立派な悪霊だよ
! ある程度自我は残っていたから
! 無暗に憑りついたりはしなかったけどね
! それともう少し聞いてほしいのだけど
! 僕はその昔、お笑い吟遊詩人をしていてね
! 最初は相方がいたんだ
! その相方がどうなているか気になって
! この世界に残った理由の1つでもあるね
! 世界中を探してやっとみつけたんだけど
! 結構な老人になっていたねぇ・・・
! 彼も僕と同じように苦しんでいたんだ
(ナーマ)
! それはどうして?
(悪霊)
! 彼には悪霊が憑いていたんだ
(ナーマ)
! 相方もかい!
(悪霊)
! しばらく観察してみたら
! エックスと名乗る商人から買ったリュートが原因かもしれない
! それで僕はね、相方に憑いている悪霊の退治を試みたのだけど
! 返り討ちにあってしまってね、悪霊に取り込まれたのさ
! 何故か、相方からは離れてくれたんだけど
! 僕を吸収して力を増した悪霊は、更に権力者やその子弟に憑いて
! エネルギーを得るようになったんだ
! 憑かれた人たちは病になったり、不幸なことが次々起こるんだ
(ナーマ)
! なぜ、あなたは更にパワフルな悪霊に取り込まれたのに、
! いまは自我を取り戻しているのです?
! ひょっとして、浄化のタロットが?
(悪霊)
! その通りだよ
! おかげで、悪霊の力が弱まり、僕が外に表に出れるようになったんだ
! ありがとうね!
! あいつは僕と違って悪魔の類。生まれた時からの悪霊さ
! そこで、お笑いのセンスもあって強いみなさんにお願いがあるんだ
! いま弱まっている悪霊を退治して欲しいんだ
(ナーマ)
! あなたも一緒に退治されますけど、よいので?
(悪霊)
! 僕は成仏するだけなので、大丈夫
! 悪霊のいなくなった相方は、老人だけどピンで頑張れているみたいだから
! もう僕がこの世界にとどまる理由はないんだ
! 早く生まれ変わって、もっと大きなお笑い吟遊詩人を目指したいしね
(ナーマ)
! 前向きな悪霊なま~
! みなさんも協力をお願いしますね
(悪霊)
! それじゃ、いまからゲートを出すね
! そこに入ると、弱ってる悪霊を叩きのめすことができるからね
●ボス戦エリア
(ナーマ)
, そろそろ悪霊が出てきそうな気配がするなま~
, みんな気を付けて~
※ボス戦
(ナーマ)
, 討伐完了なま~
(悪霊)
, みなさん、ありがとうございました
, これで成仏できます。みなさんも芸の道を究めてくださいね!
(ナーマ)
, 街に戻るなま~
●ブリテイン広場
(ナーマ)
! みんなのおかげで、ラフレシアンちゃんは浄化できて
! 悪霊さんも成仏出来たなま~
! ありがとうございます!
(ラフレ)
! みなさまのおかげで、悪霊から解き放たれましたわ
! 感謝しますわ
(ナーマ)
! みなさんも、これで一流のお笑い吟遊詩人ですね
! 今後も特訓をして、その道を進んでくださいね
! ナーマも、魔法と占いを極めて、師匠を追い抜こうと思います
! それではまたお会いしましょう
! ごきげんようなま~
(ラフレ)
! ごきげんよう
END
この記事は、イベントを企画している「イベントモデレーター」のブログのページを引用しています。
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